近年、ドローンと共に「空飛ぶ車」という言葉が注目されています。しかし、この二つは同じものではなく、国土交通省でも明確に区別されています。今回は、その違いを踏まえ、それぞれの危険性と推進の在り方について、そして今後の展望について考えてみましょう。 このサイトには、アフリエイト広告が含まれています。
ドローンと「空飛ぶ車」の違い(国土交通省の正式名称)
国土交通省では、ドローンを「無人航空機」、空飛ぶ車を「電動垂直離着陸機(eVTOL:Electric Vertical Take-Off and Landing)」と正式に呼称しています。ドローンは主に無人で操縦されるのに対し、「空飛ぶ車」は人が搭乗し、操縦または自動運転で飛行します。特に人命を直接預かる「空飛ぶ車」には、極めて高い安全基準が必要とされています。

「空飛ぶ車」の危険性について
2025年4月26日に開催された大阪・関西万博では、「空飛ぶ車」のデモ飛行中に原因はわかりませんが、部品が破損して落下する事故が発生しました。幸いにも人的被害はありませんでしたが、この事故は「空飛ぶ車」における安全性確保の難しさを浮き彫りにしました。
「空飛ぶ車」の主な危険性 故障時の墜落リスク 都市上空飛行中の落下物による二次被害の可能性 ミスや制御システム異常時の深刻な人的被害 緊急着陸時の避難経路確保が困難 バッテリー発火・爆発リスク
ドローンの主な危険性
機体故障やバッテリー切れによる墜落
操縦ミスによる事故発生
電波障害による制御不能の可能性
過密空域での飛行による干渉事故

「空飛ぶ車」は推進するには?
「空飛ぶ車」は未来的なビジョンを持つ魅力的な技術ですが、現段階ではリスクに対する備えが十分とは言えません。人命を直接預かる特性を持つ以上、ドローンと同列に積極推進するべきではなく、慎重に議論と準備を重ねる必要があります。法整備、安全基準、運用管理体制が確立された後に、段階的に導入すべきでは、ないかと思ってしまいます。

ドローンを推進するべき理由
それぞれに、危険性はありますが、ドローンには多くの社会的メリットがあり、積極的に推進すべき技術です。人の移動に重点を置く車とは全く別物と考える方が良いと思います。 ドローン推進の主な理由 災害時の迅速な状況把握と救援活動支援 物流効率化による経済活性化 農業分野での精密農業支援による生産性向上 インフラ点検・建設業務における安全確保と省力化 環境モニタリングや防災活動への応用
まとめ
ドローンは、推進に迷うことなく、過度な規制に走るのではなく、社会に多大な利益をもたらすツールであり、安全対策を徹底することで、今まで通り推進すべきです。一方、「空飛ぶ車」については、万博事故が示す通り、現時点では慎重な姿勢が必要不可欠です。夢の技術であるからこそ、確かな安全性と制度的基盤の上に築き上げるべきだと考えます。
大阪・関西万博「空飛ぶ車」事故の報道動画はこちらからご覧いただけます。
https://www.youtube.com/watch?v=6F0PvQ3ULxc\ 万博「空飛ぶクルマ」の一部破損、デモ飛行を当面中止
